
「オルタネーター(ダイナモ)とは」のページで説明したとおり、このパーツが車にとって欠かせないパーツでありながら、同時にパワーロスの原因になっていることがわかってもらえたかな?
しかし、そのことを逆に考えるとオルタネーター(ダイナモ)の抵抗を減らすことができれば、パワーロスをぐっと低くおさえられるということがわかるはず。低回転でも十分な発電量を得ることができれば、抵抗を大きくしないで済む。それだけパワーロスも減るっていう図式が成り立つのだ。
ちなみに、発電量をアップするにはローターの回転数をあげる、ローターに流す電流を大きくする、ステーターコイルの巻き数を増やすという3つの方法がある。
しかし、ローターの回転数を上げればいいんだけど、それはエンジン回転数に比例する部分。発電のためにつねに高回転をキープするなんてのはありえないし、発電量がアップしてもロスは全然変わらない。プーリー比の変更も発電量はアップしても抵抗が増えるからダメだよね。
その高密度という部分に注目して作られているのが、このブラックオルタネーターというアイテムの心臓部セグメントコンダクターコイルなんだ。※セグメントコンダクターコイルについては下で詳しく説明しています。
このブラックオルタネーターにも使われているステーターコイルの巻き線は一般的な丸断面ではなく、角断面となっているのが大きな特徴。角断面とすることで、隙間なく高密度に巻くことができるようになったということ。
つまり、ローターに流す電流(負荷)を減らしても、きちんと発電量を確保することが可能となって、結果的にエンジンへの抵抗、パワーロスを減らすことに成功しているって訳なんだよね。
しかも、嬉しいことにこのブラックオルタネーターの発電効率がアップしたことによって、同じ発電量を小さいもので得ることができるようになったのも注目したいポイント。なんと、今回テストしたFD3S用はプーリー込みの状態で、ノーマルに比べて約1.5kgもの軽量化に成功しているのだ。
ブラックオルタネーターの装着に関してはすべてボルトオンでOK。車種によっては変換ハーネスが必要になる場合もあるが、それも軽量なアルミプーリーと共にセットに含まれている。
今まであまり注目されることのなかったブラックオルタネーターだけど、この抵抗を減らしてやることで実質的にパワーアップさせてやるという新発想。コイツはかなり注目したい新しいチューニングって言えるんじゃないかな?
上でも触れているように、オルタネーター(ダイナモ)の抵抗がパワーのロスにつながっている事がわかって頂けたと思う。では、なぜ低抵抗なのか?
それは、このブラックオルタネーターの心臓部であるセグメントコンダクターコイルにヒミツが!
従来の丸型銅線と違い、角断面銅線使用することによって巻き線が高密度となり、発電効率がアップするのです。ここ数年の新車の燃費向上に貢献しているのがこのセグメントコンダクターなのである。
発電効率の高さから、ノーマルよりもひとまわり小さいのがブラックオルタネーターの魅力でもある。 写真はFD3用のノーマルとの重量比較なんだけど、なんと約1.5kgも軽くなっているのだ。単一ユニットでこれだけの軽量化が果たせるパーツは、そう多くないだけに注目したい部分だ。
このブラックオルタネーターは、プーリーにもこだわりがあって、できるだけ軽くなるように基本的にはアルミ製が付属する。 しかも、通常はダブルプーリーが定番のFC3S用は、抵抗が少なくなったことによってシングルベルトで大丈夫になっているというのも驚きだ!
ブラックオルタネーターはとっても静か。低抵抗なので
大きな電流を取り出せるように負荷をかけてもベルトの
滑りも発生しないし、回転も軽やかだった。
ブラックオルタネーターと全く同じ条件(アイドリングを
想定)でノーマルをテストしたところ音はうるさいし、負
荷を掛けたとたんに抵抗に負けてベルトが滑りだしてし
まった。滑らせないためには、もっともっとベルトテン
ションを掛けなくてはいけないのだが、そうなれば抵抗
も増えてしまう。
ブラックオルタネーターの装着に関してはノーマルと交換するだけなんだけど、感電事故を予防するためにバッテリー端子を はずしてから作業することを忘れないようにしよう。せっかくなので、ベルトも同時に交換しちゃうのがオススメだね。